不妊と基礎体温
もしかして不妊症かも、と思ったら、基礎体温を測ってみるといいでしょう。でも、基礎体温ってどのようにチェックしたらいいのか、何を持って不妊といえるのか、分からない方も多いと思います。そこで、ここでは、不妊と基礎体温の関係、万が一不妊を疑われた場合の整体による不妊症改善方法などを紹介します。
【正常な基礎体温って?】
基礎体温とは、朝起きたとき、体を動かす前の安静時の体温の事をいい、この基礎体温が正しい周期にある場合、妊娠しやすいと言われています。例えば、一般的に人間の体は、低温相、高温相と呼ばれる時期を持ち、その温相の分かれ目に「排卵」が起こります。
健康な方は、毎月、低温相、排卵期、高温相という正しいリズムで体温が動きます。また、生理が始まる時体温が下がり、生理後に「低温相」が続きます。排卵を経て、体温が次第に上昇し高温相を続け、次の生理の準備を整えます。
■基礎体温で分かること
・次の生理予測(高温相から低温相になった時)
・排卵の時期が分かる(低温相から高温相になる時)
・黄体ホルモンの正常な分泌(体温を司る脳の体温中枢に作用を及ぼすため体温が上昇)
・妊娠しやすい時期が分かる(黄体ホルモンには子宮内を妊娠しやすい環境に整えるため、排卵期から高温相に移る間が最も妊娠しやすい)
【基礎体温を正常に整えるには?】
以上の事から、妊娠をスムーズに行なうには、基礎体温が正常なリズムでなければいけません。しかし、不妊症の方は、基礎体温のリズムがガタガタになる傾向にあります。
その原因は
・生活習慣の乱れ
・自律神経の乱れ
・身体の歪み
・冷え等が考えられます。
そこで整体で不妊を改善する場合、上記の原因を取り除く施術を実施します。
まず、身体の歪みによって、下垂したり、圧迫されている内臓を正しい位置に戻します。さらに、骨盤の歪みは、自律神経を圧迫するので、矯正によって、本来のバランスを整えます。
その結果、脳からの指令を正しく自律神経が生殖機能に届けて、女性ホルモンの分泌を促進。その他、全身に栄養と酸素を運び、体内の老廃物を回収して排出する血液の流れをスムーズにすることで、冷えを改善。
冷えが改善されると体温が1度上昇し、免疫機能も向上するので、基礎体温のリズムも自ずと整ってきます。整体では、以上のような目的で、整体を行い、妊娠しやすい状態へと整えます。
【基礎体温の測り方】
もしも、計画的な妊娠をしたい、不妊治療を続けているけど、思うような結果が得られないと悩んでいる方は、まずは、3ヶ月を目安に基礎体温をはかってください。
続けるのは、簡単ではありませんが、自分が妊娠しやすいのか、それとも不妊なのか知る上でもとても重要。妊娠しずらい体質である事が早々に分かれば、不妊治療を早めにスタートする事もできます。やり方は、次のとおりです。
・基礎体温計を準備する
一般的な体温計ではなく、基礎体温用の体温計を準備してください。薬局やネット通販でも購入できます。
・朝すぐに測る
ベッドから起き上がる前にすぐ基礎体温を測ります。さらに、毎日同じ状態で、同じ時間で測るとより正確な基礎体温を知る事ができます。
・舌の裏で測る
基礎体温は、舌の裏に体温計を入れて測ります。口を閉じ、空気に触れないように注意しましょう。
・生活習慣を整える
飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレスなどが影響すると基礎体温が正しく測れません。本気で妊娠したい、不妊をなおしたい、と願いなら、基礎体温以前に、生活習慣を見直すようにしましょう。