高温期が低くて短い時の対処法
高温期を作るホルモンをいっぱい出すには、いい卵胞を作る事が大事
自然妊娠や人工授精や体外受精でも着床までは行くがそこから育たないという場合があります。この場合もしかすると黄体ホルモンが低くなっているかもしれません。黄体ホルモンとは排卵後に卵子の抜け殻である黄体というものから出て体温を上げる働きをするものです。
ところがこの黄体ホルモンの量が少なかったり継続的に出ないと体温上昇が少ない。高温期が10日以内に終わってしまう。そういう事になります。その結果受精卵が子宮に着床した後もきちんと育ちにくい原因の一つになります。
ではこの高温期を維持してくれる黄体ホルモンはどの様にするときちんと出るかについて次にご説明させて頂きます。
【黄体ホルモンが出ない理由とその対策】
黄体ホルモンは卵子が排卵した後の抜け殻(黄体といいます)から出ます。その為黄体がきちんと育っていないと黄体ホルモンを出してくれません。ちょっとややこしいかもしれないので今のところを言い方を変えて説明します。
生理が終わると次の排卵に備えて卵巣の中で卵胞(卵子が入った袋)と言うものが育ってきます。この卵胞と言うものの中に卵子が入っています。そして生理後14日くらいで卵胞は大きくなって来ますので中の卵子を排卵します。卵子が出た卵胞は抜け殻になります。この抜け殻を黄体というのです。
そして黄体という抜け殻から黄体ホルモンを出して高温期を維持します。ここまでなんとなくイメージできたでしょうか?
そしてここで大事な事があります。高温期を維持できない方は抜け殻の黄体から黄体ホルモンの放出量が少ないということです。少ないという事は卵胞(卵子が入っている袋)が十分大きく育たなかった可能性があります。
卵胞がすくすくと大きく育っていなかったために黄体も小さく弱いものになった可能性があります。その結果黄体ホルモンの放出が少なくなります。
また卵胞の育ちが良くないという事は卵子も十分に育っていない可能性があります。ですから高温期を維持できないという事は卵子がすくすくと大きく育っていない可能性があるということです。つまり高温期を維持するようにしようと思えば、卵胞をしっかりと大きく育つところからやっていく必要があります。
では卵胞を育てる具体的方法を次にご説明します。
【卵胞を育てる方法】
卵胞は卵巣の中で100~120日かけて育ってきます。この期間に十分な血液循環があると新鮮な酸素や栄養、ホルモンがどんどん来るので大きく育ちます。ところが血流が悪いと・・・・・。
卵胞の育ちが悪くなりやすいのですね。
血流が悪くなる原因は
・冷え
・ストレス
・自律神経の緊張
・猫背、姿勢不良
・筋肉が硬い
などあります。
その人によって影響の度合いが違うのでどこが一番影響しているかは人によって変わります。これらを一つづつ解決していくと血流が良くなっていくことがみられます。
そうすると
いい卵胞が育って来る
↓
排卵後の黄体もいいのになる
↓
黄体ホルモンがたくさん出る
↓
高温期が維持できるようになる
↓
妊娠から出産へとつながる
この様に変化していきます。
体外受精を行う時は高温期を維持する薬を出してくれる事が多いと思います。もちろんそれは大事な事ですができれば自力で高温期を維持できるようになると卵子も質の良いものが育っているという事なので本当に子供さんができやすくなります。
ですから100~120日くらいかけてどんどん血流を良くすることを行ってみるとすごくいいと思います。
具体的には
・体温を上げる
・腹式呼吸をする
・血流が良くなる歩き方をする
・ツボを押す
・お風呂で温める
・骨盤のゆがみをとる
などです。
詳しくは当院で聞いてもらうといいと思います。ぜひ一緒に子供さんができやすい体質を作っていきましょう!