いい卵子がつくれないのは冷えから
冷えは血液循環を低下させるので卵巣が元気に働けません
赤ちゃんが欲しいけどもできない時の大きな原因の一つがいい卵子が育たないという事です。これは自然妊娠においても体外受精においても同じことが言えます。いい卵子とはどういうものを言うのか?それは14日きっちりとFSHにさらされてすくすくと育ったものです。
少し難しい言い方になりましたが解説をします。通常生理から排卵まで約14日あります。この間に卵子が育ちます。ここでなぜ卵子が育つかと言いますと脳からFSH(卵胞刺激ホルモン)というものが出て血液によって卵巣まで運ばれます。そしてFSHが卵巣を刺激して卵子の成長を促します。つまりいい卵子が育つためにはFSHにたっぷりとさらされる必要があるということです。

このホルモンは脳から卵巣まで血液によって運ばれてきます。と言うことは・・・、血流が悪いとこのFSHが卵巣まで届きにくい事になります。
とくに生理期間が短い方などはFSHにさらされている期間が短いうえに届く量が少なくなりますのでいい卵子が育ちにくくなります。これがいい卵子が育ちにくい大きな原因の一つです。
病院ではホルモン剤などのお薬をくれます。そしてたくさんFSHが出るようにしてくれますが結局それを卵巣まで運ぶのはあなたご自身の血流です。同じ薬を飲むのでも血流がいいのとそうでないのとでは作用が全く変わる可能性が高くなります。
では次に血流低下の原因をご説明します
【血流低下の原因は冷え】
血流を低下させる大きな原因の一つが冷えです。不妊の方の多くは冷えを抱えています。では冷えるとなぜ血流が低下するかについてご説明させて頂きます。
冷えると何より血管が収縮します。狭くなってしまうので血がチョロチョロしか流れなくなってしまいます。逆に温かくポカポカすると血管は開き血がドバーっと流れます。
さらに冷えは自律神経を緊張させます。この自律神経は血管を開いたり閉じたりをコントロールしています。緊張すると血管はギューッと閉じてしまいます。リッラクスすると血管はフワーと広がるのです。自律神経の緊張が血流低下を引き起こします。
もう一つは冷えがあると足がむくみます。足がむくむとふくらはぎがパンパンにはれます。ここにリンパや血液などの水分がたまって動かない状態になります。そしてふくらはぎにたまったリンパや血液の水分はすごく冷えます。上半身よりも10度以上冷えることもあります。本当に冷え冷えの状態です。
そして重要なのがその冷えた水分がどこに消えるかです。この水分は心臓や腎臓に戻って行って吸収され消えていきます。
ところがこの戻る時に重大な事が発生します。
それは子宮や卵巣のすぐそばを通って心臓や腎臓に帰っていくということです。これは冷えた水分が卵巣などをキンキンに冷やしてしまう事態を引き起こします。そして卵巣などは元気がなくなって働きにくくなります。これがいい卵子が作りにくくなってしまうことにつながります。
いかがでしょう?この様に冷えが血流を低下させていい卵子を育てるのをじゃましてしまいます。
冷えは
・甘いものを食べる食生活
・運動不足
・座り仕事、パソコン仕事の時間が長い
・筋肉が少ない
・ストレスがある
・寝不足や夜勤がある
・一年中クーラーや暖房が入っている
・元々冷えのの傾向がある
などから来ます。
これらがあってもきちんと体質改善をしていけばポカポカしやすくなります。そして妊娠につながりやすくなりますのでぜひ対策を取る事がおすすめです。当院でも冷え体質改善はやっていますのでお気軽にご相談下さいね。