卵管障害について
卵管は通るだけでなく動いて卵を運べることが重要
不妊の原因で卵管障害は一番多いと言われる事があります。そしてみなさまも病院で卵管が詰まっていないか?きちんと通っているかの検査をされたかもしれません。その結果で通っていれば卵管は問題なし。そうなったと思います。
ところが卵管が通っていれば排卵された卵子は卵巣⇒卵管⇒子宮⇒着床と行くのか言うとそうとは言い切れません。受精卵は自分で泳げないので子宮まで運んでもらう必要があります。
この運ぶ機能がきちんと働いていいないと受精卵は子宮に到達しにくくなります。その運ぶ仕組みは次のようになります。
①繊毛運動(せんもううんどう)②卵管の筋肉(平滑筋)の運動③たんぱく質(血液)の3つの働きが受精卵を運ぶの為に必要です。
①繊毛運動
卵管の中には繊毛(せんもう)というヒゲみたいな毛が生えています。これがサラサラとそよいで卵子を子宮の方へと動かしてくれます。
②卵管の筋肉の運動
卵管は平滑筋(へいかつきん)と言う筋肉でできています。筋肉でできていますので動きます。そしてピックアップの時に卵子を捕まえに行ったり卵子を卵管から子宮まで運んだりします。
分かりやすく言うと食物を食べた時に食道が上から下へ収縮を繰り返すことで、胃の中に食べ物を送り込んでいきます。卵管も収縮を繰り返して受精卵を子宮に送ります。
③たんぱく質(血液)
これは少し難しい話なのですが不思議な事に卵子は卵管の入り口から子宮に向かって動きます。逆走しません。考えたことがないかもしれませんが実はすごい事です。逆走すると妊娠できないですよね。
これは繊毛がある一定方向に動くようになっているからです。それをうまくコントロールしているのがたんぱく質です。ですからたんぱく質をきっちりと食物から摂取しておくことは重要となります。
実はたんぱく質の少ない方は血液もスカスカになりやすくて貧血などの症状を伴っている事が多いです。ですからたんぱく質をしっかりと摂っていい血液を作る事は間接的に卵管にも影響します。
これら3つがかみ合って初めて卵子は卵管の中をうまく運ばれて行きます。その為次のような事があると卵管は動きにくくなってしまいます。
(卵管が動きにくくなる原因)
1、お腹が硬い。腹式呼吸で十分にはけない
2、自律神経の緊張が高い
3、ストレスが多い
4、胃下垂、内臓下垂がある
5、食べ過ぎる
6、便秘、太っている
7、運動不足、足がむくんでいる
8、股関節が硬い、開かない
9、冷え性、低体温
10、貧血、立ちくらみがある
これらがあると卵管の動きが低下する場合があります。これらを解決して卵管が卵子を運べるような体質を作ると妊娠につながりやすいと思われます。当院ではこの様な卵管の問題にも取り組んでいますのでお気軽にご相談下さいね。